そもそも、日本古来では「小児あんま」というこどもを対象とした施術が存在しておりました。
しかし、西洋医学が主流になってから、どんどんと世間から薄れていき、昨今では「ベビーマッサージ」という名前がママさんたちに広く伝わってきています。
私自身もベビーマッサージ教室を開催してまいりましたが、実はオイルを使用しない方法で行っています。
また、さいたま市管轄の児童センターで定期的に開催させて頂いている教室でもオイルを使わない方法を受け入れていただいております。
さて、「なぜ、オイルを使わないの?」 って聞きたくなりますよね。
まず、私は東洋医学の人間です。
鍼灸師ですから。
その東洋医学では「病の前兆は体表に現れる」とされています。
オイルを塗ってしまうと、その微妙なサインが消えてしまうのです。
つまり、ただのマッサージに止まらず、赤ちゃんに触れた時点で診察も行うのです。
ママがプロでなくても、毎日触っていれば、「あれ?なんか違う?」なんてことに♪
その変化のあった場所のツボなどを調べると調子のわるい部分がみつかります。
そうなれば、症状が出る前に防ぐことだってできることも!
もうひとつの理由は
皮膚を怠けさせないためです
皆様、乾布摩擦をご存知でしょうか?
日本古来の健康法で皮膚を鍛えて、免疫をあげるのです。ネットに方法や詳しい効果がたくさん載っていますから、調べてみるのもいいですよ♪
さすがに赤ちゃんにタオルでの摩擦は強すぎるかもしれませんが、ママの柔らかい指と手のひらなら、大丈夫!
オイルを介さず、直にママのぬくもり(気)が赤ちゃんに伝わり、より、スキンシップの効果も高まります。
さらに、この時期の赤ちゃんは汗腺を増やしたい、活発にさせたい時期。
オイルの成分が汗腺に入り込んだまま放置されてしまうと、汗腺の健やかな発達を妨げ、皮膚トラブルを起こしやすくなります。
世界の赤ちゃんに共通すること。
日本の赤ちゃん特有な体質。
それを見極めなければなりません。
冷えが強く、乾燥ぎみな日本の赤ちゃんに何が必要なのか。
上から蓋をするだけなのか。刺激を適度に与えて、自己修復力(自然治癒力)を高めてあげるのか。
それを考えてあげたいな。